きっとそうなんでしょうなあ。貴族のために弾いてたんすよね。「室」は、サントリーホールほどではなくても、ウチの「室」とは違って結構広かったりしたんでしょうなあ。
威厳に満ちているコンサートホールが、歴史的には貴族じゃない市民向けに作られていたってことになり、それもまた面白い話ですね。その辺りの展開は、すごく昔に読んだ「聴衆の誕生」(確か渡辺護著)という本に詳しく書かれていた記憶がおぼろげにあります。
しかし、音楽ってのが抽象的なものでよかったです。おかげで、貴族のための宮廷音楽も、室内楽だと「勘違い」して一般住宅で合わせて楽しむことが可能です。これが具体的に王冠みたいな形してる物体だったりしたら、私たちには楽しめませんからねえ。
むしろ、モーツァルトとかハイドンみたいな作曲家は、宮廷みたいな場を利用して、実は誰でも楽しめるものを作っていたのかもしれませんね。
それはともかく、ある目的に作られたものが、別の用途で生きるというのもよくある話だと思います。中国武術を健康法にしてしまうとか(おっといきなり自分のテリトリーに(^_^;)、携帯電話がカメラとして使われるとか、在日米国人向けのAFN(旧FEN)放送を日本人の語学練習用教材に転用するとか、喫茶店を仮眠室にするとか、線香を時計にするとか、ダンボールが寝具とか、膝が枕とか… アイディア募集です…
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