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ほほほの脱力メモ

バイオリンと気功をお気楽に精進してα波に満ちた日々を過ごすためのメモブログです。キーワードは「脱力」です。話はいろいろ飛びそうです。

ウィーンの空気の入った音

心がとろけるようなピアノトリオの演奏会(*)に出かけてきました。

「三人のヴィルトゥオーゾ」というタイトルには、何となく技巧派が集まったという印象を感じますが、ヨーロッパの名人達と沼田園子さんの組み合わせには、むしろ、最初から温かみのある音楽を期待し、実際聴いてみると予想は当たっていました。

「ヴィルトゥオーゾ」という言葉は、主催者がつけた集客のためのコピーなのだろうと想像しています。もっとも皆さん名人であることは間違いありませんから、その意味では「ヴィルトゥオーゾ」ではあります。

沼田さんの演奏は、以前からずっと、一度聴いてみたいと思っておりました。というのは、沼田さん、今はどうか知りませんが、西野塾の塾生で西野流呼吸法によって演奏力が向上した体験談が書籍で紹介されており、どんな音を出すんだろう、と気になっていたからです。

共演者はフライブルク国立音大教授のクリストフ・ヘンケルさん(チェロ)と、ウィーン国立音大教授のミヒャエル・クリストさん(ピアノ)。沼田さんも、ビオラの今井信子さんとデュオコンサートをやるほどの方ですから、まあ、相当な弾き手であることは明らかで、強力な組み合わせのピアノトリオであることが分かります。

と、散々書きながら、演奏会の前に仕事が入った都合で、私が聴けたのはプログラム後半のシューベルトのピアノトリオのみでした。特に心がとろけたのは第2楽章。この曲、何度か生で聴いたことがありますが、これまで印象に残ったのは大抵、第1楽章か第4楽章でした。いかにもシューベルトらしく、粋なのですよね。

ところが今回の第2楽章は、音色そのものの美を、改めて分からせてくれる演奏だったのですね。もちろん、音色が大切なことなんて、普段から分かっているんですよ。でもこれだけ心をとろけさせてもらうとやっぱりねえ…。音色だけでなく、沼田さん、本当に日本人かっていうくらい、シューベルトを粋に歌えるんですね。音にウィーンの空気が入っている感じ。

ところで、その素晴らしさが西野流呼吸法の成果であるかどうかについては、残念ながら分かりません。(^_^;) 何せ、沼田さんが呼吸法を始める以前の演奏を知らないもので。




*演奏会概要
ハートフェルトコンサートVol.56
沼田園子 クリストフ・ヘンケル ミヒャエル・クリスト
三人のヴィルトゥオーゾによる室内楽の夕べ

期日 2005年9月17日

会場 東京文化会館小ホール

出演 沼田園子(Vn)
    クリストフ・ヘンケル(Vc)
    ミヒャエル・クリスト(Pf)
曲目 ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ 第2番 イ長調 op.12-2
    ブラームス:チェロソナタ 第2番 ヘ長調 op.99
    シューベルト:ピアノ三重奏 第1番 変ロ長調 D898
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コメント

シューベルト

相変わらず充実した音楽生活を送られていますね。先日、歌手の方が主宰されたシューベルトの歌曲を中心としたセミナー(解説付きの歌唱+アルコールを摂りながらのディスカッション)に行きました。なかなか面白かったです。恥ずかしながら、シューベルトってヴィオラから音楽活動を始めたということを初めて知りました。弾いている限り弾きにくい曲が多いのでそうは思えなかったのですが。

出版コンサートのチケットをゲットしました。楽しみにしています。

  • 2005/09/20(火) 17:05:51 |
  • URL |
  • Viol #V0nsIBDI
  • [ 編集]

ヴィオラ

Violさん、こんにちは!

>シューベルトってヴィオラから音楽活動を始めたということを

おっと知らなかった。(^_^;)
アルペジオーネソナタは超名曲ですけど、本来はヴィオラの曲じゃないですもんね。以前アルペジオーネによる演奏の録音を聴いたことがあります。

シューベルトの曲は、確かに弾きにくいですよね。シューベルトを上手に弾くの、一つの目標だなあ。SQ15の譜面、ウチに飾ってあり鱒。

>出版コンサートのチケットをゲットしました。

Danke shoen!です。席数が少ないので、入手がむずいんすよね。がむばります。


  • 2005/09/20(火) 17:20:39 |
  • URL |
  • つあお #VoQM9Ejk
  • [ 編集]

鱒という文字があったので反応してしまいました。シューベルトの鱒は最後に水を濁した人間に鱒が釣られてしまうというストーリーらしいのですが、ウラには純粋な人間も悪い環境にいると簡単に染まってしまう、という暗喩があるそうです。こういうことってもっともっと勉強しておかないといけないなぁと痛感しました。

ちなみにそのセミナー、大人\1000 子供無料で演奏会後はアルコール/おつまみ等もついているというかなりお値打ちなものでした(^^:: 歌も芸大大学院からイタリアで歌っていたような方なので質が高く、特にお子様連れにお勧めです。

  • 2005/09/20(火) 20:20:25 |
  • URL |
  • Viol #V0nsIBDI
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鱒はむつかしうござい鱒

歌曲だからストーリーもあるんですねえ。知らなかった。暗喩だと歌詞を読むだけでは分からないのでしょうねえ。シューベルトも何かに染まったのでしょうかねえ。早死にしてますし。

ちなみに、アルコールが入ると、たわくしはセミナーの途中で意識を失うのではないかと思います。よわちょふなんです。(^_^;)

  • 2005/09/21(水) 02:57:35 |
  • URL |
  • つあお #VoQM9Ejk
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ストーリー

シューベルトも悪い環境に染まって死んでしまったのかもしれませんね。

ストーリーもいろいろ面白いですが、あんまりそんなことを考えていると弾けなくなりそうですね(笑)曲の最初の方では澄み切った水で泳ぐ鱒を、最後の方では濁った水で人間につかまりそうになってもがく鱒を思い浮かべて弾いていたら笑ってしまいそうです。

  • 2005/09/21(水) 18:16:55 |
  • URL |
  • Viol #V0nsIBDI
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劇的シューベルト

シューベルトってなかなか濁らないから、濁った水を思い浮かべるのは大変かもしれませんねー。でもあの有名な「魔王」みたいな劇的なのもあるから、勝手にストーリー展開させても面白そうだ。
そういえば、シューベルトの交響曲に「悲劇的」ってのもあった…。

  • 2005/09/21(水) 18:42:50 |
  • URL |
  • つあお #VoQM9Ejk
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劇的シューベルト

>シューベルトってなかなか濁らないから、濁った水を思い浮かべるのは大変かもしれませんねー。でもあの有名な「魔王」みたいな劇的なのもあるから、勝手にストーリー展開させても面白そうだ。

鱒も変奏が盛り上がってきて濁ったかなぁと思うとすぐにまた澄んでしまいますね。現代で言うと鱒のいる清流にブラックバスが放流されて鱒が駆逐されるというストーリーになるかもしれませんね。弱肉強食の日本社会の暗喩として。いったいどんな弾き方になるんだろう。。。

  • 2005/09/22(木) 10:51:51 |
  • URL |
  • Viol #V0nsIBDI
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弱肉強食

うぉー、日本社会は弱肉強食だったんだ! やばちょふ。(^_^;) がんばれ、鱒!

  • 2005/09/22(木) 11:24:59 |
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  • つあお #VoQM9Ejk
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